メガネのネジの緩みは自分で直せる?締め方とお店に任せる目安

メガネのネジの緩みは自分で直せる?締め方とお店に任せる目安

メガネのつるがパタパタする、かけると以前よりズレる。ネジの緩みが気になると、「自分で締めれば直るかな」と考えますよね。ネジを締め直すだけなら自分で対処できる場合がありますが、合う精密ドライバーを使い、締めすぎないことが大切です。フレームや鼻パッドを曲げる調整まで、自宅で行うのは避けましょう。

ただし、製品の取扱説明書に店舗での調整を求める案内がある場合は、その指示を優先してください。たとえばJINSの取扱説明書は、ネジが緩んだ場合や変形した場合、レンズが外れる可能性があるため使用を中止し、JINS店舗で調整を受けるよう案内しています。

まず自分のメガネで作業してよいかを見極め、そのうえで道具と手順を確認しましょう。

この記事のポイント
  • 自分で行うネジ締めと店舗に任せる調整の境界
  • 適合する精密ドライバーとレンズを守る締め方
  • 締まらない・繰り返し緩む・紛失した場合の対処
  • 店舗ごとの無料対応の条件と日常の点検
目次

メガネのネジの緩みを自分で直す前の確認と締め方

自分で行うネジ締めは製品の案内で認められている場合のみ。歪みや破損はお店へ

自分で行うネジ締めは製品の案内で認められている場合のみ。歪みや破損はお店へ

自分で行う範囲の目安は、残っているネジの締め直しです。Zoffは、ネジを締めるだけであれば自分で調整できると説明しています。一方で、フレームや鼻パッドの調整はメガネ店に任せるよう案内しています。「ネジが緩い」と「メガネ全体が歪んでいる」は、同じ対処にはなりません。

メガネの状態対処の目安
ネジが残っていて、締め直しだけが必要製品の案内に従い、合う精密ドライバーでの調整を検討
フレームや鼻パッドが曲がっている自分で曲げ戻さず、眼鏡店で調整
ネジが潰れている、錆びている、回らない無理に回さず、眼鏡店へ相談
ネジがなくなっている購入店で適合する部品を確認してもらう
レンズに直接付くネジを調整したい締めすぎでレンズが割れる恐れがあるため、店舗へ相談

特に、レンズに直接ネジを付ける構造は慎重に扱いたいところです。OWNDAYSは、ツーポイントのレンズとブリッジをつなぐ部分などでは、ネジのほかにナットやレンズを保護する緩衝材が必要な場合があると説明しています。つるの付け根と同じ感覚で締める作業にはせず、お店に任せましょう。

また、ズレを直そうとフレームを熱湯やドライヤーで温めて曲げるのも避けてください。Zoffは変形や破損の原因になりかねないとしています。ネジ締めで改善しないかけ心地を、自己流の曲げ加工で補おうとしないことが大切です。

道具はサイズの合う精密ドライバーとレンズを覆う布

用意するのは、小さなネジに対応した精密ドライバーと、レンズを覆うメガネ拭きなどの布です。精密ドライバーはホームセンターや工具店、ネットショップなどで販売されています。選ぶ基準は、手元のネジに先端のサイズが合うこと。小さなドライバーなら何でもよいわけではありません。

サイズが合わないまま回すと、ネジを傷めたり、滑った先端でレンズを傷つけたりする恐れがあります。愛眼は、合わないドライバーで無理に締めてネジ頭を傷めると、店舗でも締め直しや交換が難しくなる場合があると説明しています。工具選びで迷うなら、作業前にお店へ相談するほうがよいでしょう。

「ドライバーがないので、家にある物で代用したい」という場合も、合う精密ドライバーを用意するか、店頭で締めてもらう方法を選んでください。購入先や価格だけでは適合を判断できません。複数サイズのセットも選択肢ですが、セットに入っているというだけで、自分のメガネに使えるとは限りません。

締める方向は時計回り。レンズを保護して垂直に回す

締める方向は時計回り。レンズを保護して垂直に回す

自分でのネジ締めが認められる場合は、レンズを保護してから作業します。ここでは、メガネのヨネザワが案内するネジ締めの手順を紹介します。ネジが回らない状態や、錆・潰れがある状態で、無理にこの手順を進めないでください。

  1. 傷を防ぐため、レンズをメガネ拭きなどの布で覆います。
  2. 精密ドライバーを手のひらの中心にのせ、親指・人差し指・中指で支えるように持ちます。
  3. ネジを反時計回りに半回転させて緩めます。
  4. ネジを時計回りに回して締めます。締めすぎには注意してください。

つるのネジを締めるときは、メガネをしっかり支えることも重要です。愛眼は、テーブルなどを台にして固定し、ドライバーを垂直に回す方法を案内しています。押す力と回す力の配分は「8割と2割」という説明ですが、これは力の配分であり、締め終わりを決める回転数ではありません。

「何回転させれば完成」と一律に決めて締め続けるのは避けましょう。ヨネザワは、締めすぎも緩めすぎもかけ心地を損なうとしています。適切な締め具合に自信がなければ、その先はお店で調整してもらってください。小さなネジだからこそ、強く固定することだけを目標にしないのがポイントです。

回らない・締まらない・動きが硬いときは作業を止める

ネジが回らないときに、さらに力をかけるのはやめましょう。ヨネザワは、ネジの潰れや錆、歪みによって回らない場合があり、無理に回すと状態を悪化させると注意しています。動かない原因を、その場で「締め付けが足りないだけ」と決めつけないことが大切です。

反対に、締めたあとにつるの開閉が硬くなった場合も、強く固定できたから成功とはいえません。つるとフレームをつなぐ丁番は、ちょうつがいの役割をする部分。OWNDAYSは、強く固定しすぎると動きが悪くなり、その状態で無理に動かすとフレームやつるの破損につながる恐れがあると説明しています。

空回りするようで締まらない、締めてもぐらつきが残る、といった場合も店舗へ相談してください。ネジ穴の摩耗やフレームの歪みが関係するケースでは、単純な締め直し以外の対応が必要になります。自分で原因を断定せず、「回るのに固定されない」「締めると開閉しにくい」など、起きている状態を伝えましょう。

メガネのネジの緩みを自分で直すのが難しいときの対処と予防

何度も緩むときは点検へ。緩み止めと接着剤は分けて考える

締めても緩みが戻る場合は、力を増やして解決しようとせず、ネジとその周囲を点検してもらいましょう。愛眼は、ネジやネジ穴に詰まった皮脂・汚れによって締まらない場合や、汗による錆で回らなくなったり折れたりするケースを挙げています。ネジ穴の摩耗やフレームの歪みも、OWNDAYSが説明する点検上の論点です。

緩み止め剤を使う方法もあります。JINSのコラムは、締めてもつるがパタパタする場合の方法として紹介していますが、JINSの取扱説明書では、緩みが生じたら使用を中止して店舗で調整を受けるよう案内しています。JINSのメガネでは説明書の指示を優先し、自己判断で薬剤を追加する前に店舗へ相談してください。

OWNDAYSも、専用の緩み止め剤を使うことを、店舗が行うメンテナンスの技術の一つとして挙げています。繰り返す緩みには、薬剤を塗ることだけでなく、摩耗した穴への対応なども関わります。どの緩み止めを使うかを先に決めるより、交換や調整が必要な状態かを見てもらうのがおすすめです。

接着剤で固める自己修理は避けてください。愛眼は、ネジ紛失時の対処について、接着剤がフレームの色落ちや劣化を招き、修理できなくなる恐れがあると注意しています。専用の緩み止めを使う話を、家庭にある接着剤で固定してよいという意味には受け取らないでください。

ネジをなくしたら購入店へ。似たネジでも適合するとは限らない

ネジをなくしたら購入店へ。似たネジでも適合するとは限らない

ネジがなくなった場合は、残っているネジを締める作業とは別です。愛眼は、メーカー専用の純正ネジや特殊なネジを使っている場合があるため、購入店での修理を勧めています。ネジだけを購入して自分で交換することは不可能ではありませんが、合う部品を選ぶ難しさがあります。

OWNDAYSによると、直径や長さが合っていても、形状や加工の違いでぐらついたり、動きが悪くなったりする場合があります。そのため、見た目が似ているネジや別のメガネのネジを、適合が分からないまま使うのはおすすめしません。「穴に入ること」と「適切に固定できること」は分けて考えましょう。

レンズにネジを直接付けるタイプでは、ネジと一緒にナットや緩衝材もなくなっていることがあります。ネジ一本を足すだけで元に戻るとは限りません。購入店なら自社の部品を在庫している可能性が高いとOWNDAYSは説明しており、急ぐときにも購入元へ相談する理由になります。

ただし、特殊な部品では取り寄せが必要な場合があります。

店舗でのネジ調整・交換は無料の場合も。対象と所要時間を確認

合う工具を持っていなければ、購入前にアフターサービスを確かめてみてください。ネジの調整や交換を無料で受けられる場合があります。ただし、無料の対象が締め直しなのか交換まで含むのか、どの店で購入したメガネなのかによって条件は異なります。

店舗ネジに関する案内対象・注意点
JINSノーズパッド・丁番のネジの締め込み、新しいものとの交換が無料JINS購入品が対象。全国のJINS店舗で対応し、商品によって承れない場合あり
Zoff無料メンテナンスの例としてネジの調整を案内Zoff購入品が対象。商品の状況により対応できない場合あり。他社購入フレームの修理・調整は対象外
愛眼購入者向け無料サービスにネジ入れ・調整を含む取り付け・取り換え用のネジは、特別なネジを除き、店舗在庫の新しいネジを無料提供

上の内容は2026年9月18日時点の公式案内に基づきます。Zoffは、オンラインストアで購入したメガネも全国の店舗で調整できると案内しています。オンライン購入だから店頭へ持ち込めないわけではありません。

一方、他社で購入したフレームの修理・調整は公式FAQで断っているため、「どのメガネでも無料」と考えて持ち込まないようにしましょう。

有料になる場合もあります。愛眼は、ネジの締め直しや取り付けに、店によって500〜1,000円程度かかることがあると説明しています。また、潰れたり錆びたりしたネジを抜く作業で料金が発生する場合もあります。

この金額は愛眼が紹介する一般的な目安であり、上の各社がすべて同じ料金で修理するという意味ではありません。

時間について、愛眼は単純な締め直しや新しいネジへの入れ替えを5分程度と案内しています。ただし、外しにくいネジや周囲の劣化がある場合は長くなる可能性があります。特殊ネジの取り寄せや、ネジ抜きのための工場送りでは数日かかることもあるため、必ずその場で直るとは限りません。

修理を依頼するときに、費用と受け取りまでの見込みを合わせて尋ねてください。

両手で丁寧に扱い、緩みや違和感があれば早めに点検する

両手で丁寧に扱い、緩みや違和感があれば早めに点検する

ネジの緩みは、日常的なつるの開閉によって起こります。また、JINSは、使用頻度の低いメガネでも、振動や時間の経過による接合部の摩耗などで緩む場合があると説明しています。一度締めればずっと安心というものではなく、予備のメガネも含めた定期的な確認が必要です。

普段の扱いでは、両手で丁寧にかけ外しすることから始めましょう。JINSの取扱説明書は、片手で乱暴にかけると、フレームの歪みや破損、ネジの緩みの原因になるとしています。持ち運ぶときや使わないときは、お手入れをしたうえでケースに保管するよう案内しています。

点検の目安は購入元の案内を参考にしてください。愛眼は不具合を感じていなくても月1回程度のケアを勧め、Zoffは調整の頻度を3カ月に一度が理想的としています。これは、決まった間隔で自分でネジを締め増しするという意味ではありません。お店でネジやフレームの状態を見てもらう目安です。

ズレや痛みなどの違和感があるなら、次の点検時期を待たずに相談しましょう。Zoffは、調整直後に再び違和感が出た場合も、放置せず店舗へ相談するよう案内しています。ネジを締め続けるより、どこが合っていないかを見てもらうことが、適切な対処につながります。

メガネのネジの緩みを自分で直すときのまとめ

この記事のまとめです。

  • 自分での調整はネジ締めまでを目安にし、製品の取扱説明書を優先する
  • フレームや鼻パッドの曲げ調整、レンズに直接付くネジの調整は店舗へ相談する
  • ネジに合う精密ドライバーを使い、合わない道具で無理に回さない
  • レンズを布で保護し、ネジを締めるときは時計回りに。締めすぎに注意する
  • 回らない、締まらない、開閉が硬くなる場合は無理な作業を止める
  • 繰り返す緩みは汚れ・錆・摩耗などの点検へ。接着剤による自己修理は避ける
  • ネジ紛失時は購入店へ相談し、寸法が似ているだけで代用しない
  • 無料のネジ調整・交換は購入元や商品などで条件が異なり、Zoffは他社購入フレームの修理・調整を受け付けていない
  • 愛眼の案内では単純な締め直し・交換は5分程度が目安。取り寄せや工場送りでは数日かかる場合もある
  • かけ外しは両手で丁寧に行い、違和感があれば定期点検の時期を待たずに相談する
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この記事を書いた人

はじめまして、ミカタです。
小学生でメガネデビューし、コンタクトとの行ったり来たりを経て、今はメガネの魅力にどっぷりハマっている40代会社員です。
「自分にぴったりの一本」に出会えるお手伝いができれば嬉しいです。

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