メガネのコーティングを剥がす方法と剥がれた時の対処法

メガネのコーティングを剥がす方法と剥がれた時の対処法

メガネのレンズにうっすらと白い膜が浮いたり、部分的にコーティングが剥がれてきたりすると、見え方がおかしくなって困りますよね。「このまま使い続けても大丈夫?」「自分で剥がせるの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

コーティングが剥がれる原因を正しく理解し、適切な対処法を知っておくことで、その後の判断がぐっとスムーズになります。

まず知っておきたいのは、コーティングが剥がれた場合の修理は不可能だという点です。ただ、自分でコーティングを除去する方法を検討している方に向けた体験報告や注意点もあわせて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事のポイント
  • メガネのコーティングは傷・熱・水やけ・化学反応によって剥がれる
  • セスキ炭酸ソーダや漂白剤を使って自分でコーティングを除去できるが注意点がある
  • コーティングを剥がすと反射防止・撥水機能がなくなるデメリットがある
  • コーティングが剥がれた場合の修理は不可能で、レンズ交換が必要
目次

メガネのコーティングが剥がれる原因と知っておきたい基礎知識

  • メガネのコーティングとは何か(3層構造と役割)
  • コーティングが剥がれる4つの主な原因
  • コーティングが剥がれたまま使い続けるとどうなるか
  • コーティングの寿命と交換・買い替えの目安

メガネのコーティングとは?3層構造と各層の役割

メガネのコーティングとは?3層構造と各層の役割

メガネのコーティングとは、レンズの表面に薄い膜を作り、レンズの性能を向上させる加工のことです。現在の眼鏡レンズは軽くて割れにくいプラスチックレンズが主流となっており、このプラスチックレンズに複数のコーティングを重ねることで、快適な視界を実現しています。

一般的なプラスチックレンズのコーティングは、以下のような三層構造になっています。

メガネレンズの標準的な3層構造: ①ハードコート(傷防止・レンズ基材の直上)②マルチコート(反射防止・ハードコートの上)③撥水コート(防汚・最外層。フッ素系で水や油をはじく)

注目すべきはそのコーティングの薄さです。コーティングの厚さは0.001mm以下で、食品ラップの10分の1から1000分の1程度しかありません。それほど極薄い膜が、複数の層で重なってレンズを守っているわけです。

また、コーティングの種類はこの3層以外にも多岐にわたります。ブルーライトカットコート、静電気防止コート、防曇コート、裏面反射UVカットコート、ミラーコーティングなど、目的に応じてさまざまなコートが存在します。

これらのコーティングは互いに連携して機能しているため、一部が剥がれると全体の性能が大きく損なわれることになります。コーティングは「おまけ」ではなく、快適な視界を支える重要な構成要素なのです。

コーティングが剥がれる4つの原因

コーティングが剥がれる4つの原因

メガネのコーティングが剥がれる主な原因は、大きく4つに分けられます。それぞれを正しく理解することで、日頃のケアに活かすことができます。

① 傷(キズ)

砂や埃など小さなゴミが表面を擦ることで、コーティングにキズが入ります。ゴミが付いたままレンズを空拭きすると傷がつき、汚れと勘違いして力を入れて拭くとさらに広がります。乾いたティッシュや衣服の袖でレンズを拭くことも、コーティングを傷める原因になります。衣服に付いた硬い繊維や刺繍がコーティングと擦れることもあるため注意が必要です。

② 熱によるクラック(ひび割れ)

プラスチックレンズとコーティングでは、熱による膨張率が異なります。レンズが熱にさらされると膨張しますが、コーティング部分がそれについていけずにひび割れが生じます。これを「クラック」と呼びます。

耐熱温度の目安はレンズにもよりますが約55度とされており、夏の車内・サウナ・ドライヤーの熱はこれを超えることがあります。また、急激な温度変化でも剥がれやすくなるため注意が必要です。たばこや焼き肉の煙が多い環境も危険とされています。

③ 水やけ

水滴に含まれる汚れ成分が乾燥してそのまま残ることで、「水やけ」が発生します。一度水やけがつくと直すことができません。雨や海、テーマパークでの水しぶきなど、水が多い場所での使用後は早めに拭き取ることが重要です。

④ 化学反応

化粧品・石けん・果汁・アルカリ性洗剤・酸性洗剤・有機溶剤・アルコールなどがコーティングを溶解させることがあります。ハンドソープやアルカリ性の石鹸も注意が必要です。整髪料や香水もコーティングに悪影響を与えるとされています。

コーティングが剥がれた部分から更に劣化が進むため、小さな剥がれでも放置せず、早めの対処が大切です。

コーティングが剥がれたまま使い続けるとどうなる?

コーティングが剥がれたまま使い続けるとどうなる?

コーティングが剥がれた状態のまま使い続けると、さまざまな悪影響が生じます。

まず視界への影響です。反射防止コートが剥がれると、乱反射が起きて光が均一に目に届かなくなります。その結果、ギラギラした刺激が目に入り続けるため、目が疲れやすくなります。特に運転時には対向車のライトや信号がまぶしく感じられ、危険な状態になることもあります。長期的にまぶしさを感じ続けると、白内障リスクが大きくなるという指摘もあります。

コーティングが剥がれたメガネで外を歩いた体験者によると、マスクや背景がレンズに映り込んでしまい、日差しが当たると特に気になるとの報告があります。日陰では気にならなくても、屋外では映り込みが鬱陶しく感じたとのことです。

次に、安全面の問題もあります。コーティングの破片が目に入ると危険です。剥がれが進行すると、小さな欠片がレンズから離れて飛散するリスクがあります。

また、コーティングが剥がれると撥水コートの機能もなくなるため、汚れや傷がつきやすくなります。さらに剥がれた部分から劣化が広がり、全体的な性能が急速に低下していきます。

紫外線対策の観点からも問題があります。コーティングが防いでいた紫外線が目に直接届くようになるため、目への負担が増えるとされています。

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メガネのコーティングの寿命と交換・買い替えの目安

メガネのコーティングの寿命と交換・買い替えの目安

メガネのコーティングの寿命については、やや異なる数値が示されています。おおむね2年から5年程度の使用を目安に劣化が始まるとされており、屋外使用が多い場合は1.5〜2年程度で劣化が始まることもあるとの情報もあります。

コーティングの寿命の目安: 一般的な使用で2〜3年程度、屋外使用が多い場合は1.5〜2年で劣化が始まることも、丁寧に使用した場合は3〜5年程度とされています。

交換・買い替えのタイミングの判断基準としては、次のような考え方が参考になります。小さな剥がれで使用期間が短い場合はレンズ交換を検討し、全体に広がっていて3年以上経過している場合は買い替えを検討するのが一つの目安とされています。

また、度数が変わらなくても、3年程度の周期でレンズを交換することを推奨する意見もあります。これは、度数の変化だけでなくコーティングの劣化も考慮した交換サイクルです。

費用の目安(片眼)としては、レンズ再コーティングが3,000〜5,000円(ただし対応している店舗は限られます)、同度数でのレンズ交換が5,000〜10,000円、フルセット買い替えが10,000円以上とされています。また、大手チェーン店では独自の保証制度として、購入から1〜2年以内であれば無料交換が受けられる場合もあります。

メガネのコーティングを自分で剥がす方法と注意点

  • セスキ炭酸ソーダを使ったコーティングの剥がし方
  • ハイター・漂白剤を使ったコーティングの剥がし方
  • コーティングを剥がした後のデメリット
  • コーティング剥がれの修理・レンズ交換と費用相場

セスキ炭酸ソーダを使ったメガネコーティングの剥がし方

セスキ炭酸ソーダを使ったメガネコーティングの剥がし方

コーティングはアルカリに弱い性質があるとされており、これを利用してセスキ炭酸ソーダ(セスキ水)でコーティングを剥がすという方法が試された体験報告があります。

ある体験報告によると、セスキが溶けきれないほどの飽和セスキ水をペットボトルに入れ、メガネをそのまま漬け込んだとのことです。2日目にはレンズのコーティングが曇りガラスのような状態になり始め、3日目に爪でこするとコーティングが剥がれてきたとの報告があります。さらに、1週間ほど漬けておけばこすらなくても綺麗に剥がれるという情報もあるようです。

ただし、この検証ではいくつかの問題点も確認されています。フレームがステンレス素材であったにもかかわらず、フレームのメッキも剥がれてしまったとのことです。また、コーティングを剥がした後に残ったコーティングをピカール液とキッチンラップで磨いても思うように取り除けなかったとの報告もあります。

カッターナイフの刃は使ってはいけないとの注意点も挙げられています。硬度が高いためフレームに傷がつくためです。また、コーティングを剥がしたメガネで外を歩いた体験者によると、日差しのある屋外ではレンズへの映り込みが気になり、コーティングが防いでいた紫外線が目に届くようになるため、戸外での使用には向かないとの報告があります。

なお、この方法はあくまで体験報告に基づくものであり、実施した場合の結果は個々の状況によって異なる可能性があります。

ハイター・漂白剤を使ったメガネコーティングの剥がし方

ハイター・漂白剤を使ったメガネコーティングの剥がし方

ハイターや漂白剤を使ってコーティングを剥がしたというDIY体験報告も複数存在します。これもコーティングがアルカリに弱い性質を利用したものとされています。

ある体験報告では、フレームからレンズを分解し、キッチンハイターにレンズのみを漬け込んで風呂場で半日放置したとのことです。その後、屋外でさらに一日漬け込んだところ、コーティングが溶け出している感じはあったものの、十分に綺麗になっているという状態ではなかったとの報告があります。

その後、磨きフィルムの4000番でコーティングを削り、コンパウンドの粗目・中目・極細と順に磨いたところ、組み立て前は透明な感じになっていたとのことです。しかし実際にかけてみると、照明を見た時のギラツキがそのまま目に届くようになり、また一見透明に見えても微妙に曇っている部分があり、通常のメガネとは全く違う仕上がりだったとの感想が報告されています。

別の体験報告では、アルカリ性の漂白剤に1時間浸したところ綺麗に剥がせたとの報告があります。ただし、体験者自身が「おすすめしない」と結論づけており、実施には慎重な判断が必要です。

体験報告をまとめると、ハイターや漂白剤でコーティングを除去すること自体は可能な場合もあるようですが、仕上がりの品質面では通常のメガネと大きく異なる結果になることが多いようです。「買い換えるまでのつなぎとしてはいいかもしれないが長期間使い続けるのは難しい」という体験者の感想も参考になります。

コーティングを剥がした後のデメリットと注意点

コーティングを剥がした後のデメリットと注意点

自分でコーティングを剥がした場合、または剥がれてしまった場合に実際にどのような問題が起きるのか、体験報告と専門情報をもとに整理します。

光の反射が増える

反射防止コートがなくなると、レンズが白く反射するピカピカした状態になります。メガネをかけて光を見ると、レンズでの反射も白く見えてかなり鬱陶しいという感想が報告されています。また、照明を見た時のギラツキがそのまま目に届くようになるとの体験報告もあります。

傷つきやすくなる

コーティングには傷防止効果があるため、コーティングがなくなると傷がつきやすくなります。体験報告では、コーティング前から存在していた傷が目立つようになり、見え方がいまいちになったとのことです。

撥水機能の喪失

撥水コートがなくなるため、汚れや油分がレンズにつきやすくなります。水滴もはじかなくなるため、雨の日や水回りでの使用が不便になります。

紫外線対策の低下

コーティングが防いでいた紫外線が目に直接届くようになります。屋外での使用では目への負担が増えるとされており、戸外での長時間使用には向かないとの見解があります。

自分でコーティングを無理に除去しようとするのは危険であり、研磨剤や薬剤を使うとレンズ自体が傷つく可能性があります。また、フレームへのダメージ(メッキ剥がれなど)のリスクも念頭に置く必要があります。

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コーティング剥がれの修理・レンズ交換と費用相場

コーティング剥がれの修理・レンズ交換と費用相場

コーティングが剥がれてしまった場合の対処について、知っておくべき重要な点があります。

修理は不可能

コーティングのレンズは精密で何層にも渡って固められているため、修理することができません。コーティングが剥がれた場合は、レンズを丸ごと交換するしかないというのが共通した見解です。コーティングが剥がれると修理は不可能であり、新しいメガネを購入するかレンズを交換するしかないとされています。

応急的な対処としては、剥がれた部分を避けて使用する、レンズクリーナーで優しく拭く、保護メガネケースで傷を防ぐといった方法が挙げられています。ただしこれらはあくまでも一時的な対処であり、根本的な解決にはなりません。

レンズ交換の選択肢と費用相場

レンズ交換を検討する場合の費用の目安は以下の通りとされています(片眼の場合)。

  • レンズ再コーティング: 3,000〜5,000円程度(対応している店舗は限られます)
  • レンズ交換(同度数): 5,000〜10,000円程度
  • フルセット買い替え: 10,000円以上

また、大手チェーン店では独自の保証制度として、購入から1〜2年以内であれば無料でのレンズ交換が受けられる場合もあります。購入時の保証内容を確認しておくと良いでしょう。

他社フレームでもレンズ交換を受け付けている店舗もあり、視力測定・レンズ加工・フレームクリーニングまでをセットで対応しているケースもあります。

修理・買い替えの判断基準

小さな剥がれで使用期間が短い場合はレンズ交換を検討し、剥がれが全体に広がっていて3年以上経過している場合は買い替えを検討するのが一つの基準とされています。また、月1回の点検習慣をつけることで、早期に劣化を発見できるとの推奨もあります。

メガネのコーティングを剥がす方法と対処法まとめ

この記事のまとめです。

  • メガネのコーティングとは、レンズ表面に薄い膜を重ねた加工で、快適な視界を支える重要な構成要素
  • 標準的な3層構造はハードコート(傷防止)→マルチコート(反射防止)→撥水コートの順
  • コーティングの厚さは0.001mm以下と極薄く、食品ラップの10分の1から1000分の1程度
  • コーティングが剥がれる主な原因は「傷・熱によるクラック・水やけ・化学反応」の4つ
  • 耐熱温度の目安は約55度で、夏の車内・サウナ・ドライヤーはこれを超えることがある
  • コーティングが剥がれたまま使い続けると乱反射による目の疲れや白内障リスクの増大につながる可能性がある
  • コーティングの寿命はおおむね2〜5年程度で、屋外使用が多い場合は劣化が早まることも
  • セスキ炭酸ソーダや漂白剤でコーティングを除去できたとの体験報告があるが、フレームへのダメージや仕上がりの問題も報告されている
  • 自分でコーティングを除去しようとすると、研磨剤や薬剤によってレンズ自体が傷つく可能性がある
  • コーティングを剥がすと反射防止・撥水機能・傷防止機能がなくなり、視界の質が大きく低下する
  • コーティングが剥がれたレンズの修理は不可能で、レンズ交換が唯一の根本的解決策
  • レンズ交換費用の目安は片眼5,000〜10,000円程度(同度数の場合)
  • 大手チェーン店では購入から1〜2年以内なら無料交換の保証制度がある場合も
  • 小さな剥がれ・短い使用期間なら修理検討、全体に広がって3年以上なら買い替え検討が一つの目安
  • コーティングが剥がれたメガネは買い換えまでのつなぎとしてはともかく、長期間の使用には向かないとの体験談もある
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この記事を書いた人

はじめまして、ミカタです。
小学生でメガネデビューし、コンタクトとの行ったり来たりを経て、今はメガネの魅力にどっぷりハマっている40代会社員です。
「自分にぴったりの一本」に出会えるお手伝いができれば嬉しいです。

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