メガネをつけたり外したりすると目に悪い?正しい使い方と対処法

メガネをつけたり外したりすると目に悪い?正しい使い方と対処法

メガネって、しょっちゅうかけ外しすると目に悪いのかな?

近くを見るたびにメガネを外す、外出するたびにかける——そんな毎日を送りながら、「こんなにかけ外しを繰り返して大丈夫なのだろうか」と不安を感じている方は少なくありません。

結論からお伝えすると、近視や老眼用のメガネであれば、つけたり外したりしても視力が下がることはありません。眼科のFAQでも、「近視や老眼の場合、メガネをかけたり外したりすることで視力が下がることはありません」と明記されています。

むしろ、メガネの「かけっぱなし」が目の負担を増やすことになりかねません。正しい使い方を知ることが、目の健康を長く守るための第一歩です。

この記事では、メガネのかけ外しが目に与える影響から、老眼鏡のかけ外しを解消するレンズの選び方、メガネ酔いへの対処法、さらにかけ外しを楽にする眼鏡チェーンの種類まで、実践的な情報をまとめました。毎日のメガネ生活をより快適にするヒントをお届けします。

この記事のポイント
  • ポイント1: 近視・老眼用のメガネはつけ外しをしても視力は下がらない
  • ポイント2: 近視用メガネをかけっぱなしにすると目の負担が増える理由がある
  • ポイント3: 老眼鏡はかけっぱなしが難しく、遠近両用レンズが解決策になる
  • ポイント4: メガネ酔いや眼鏡チェーンなど、かけ外しにまつわる実践知識
目次

メガネをつけたり外したりすることと目への影響

  • 近視・老眼のメガネはかけ外しても視力は下がらない
  • 近視用メガネをかけっぱなしにすると起きる目の負担
  • 子どものメガネとかけ外しのタイミングの判断基準

近視・老眼のメガネはかけ外しても視力は下がらない

近視・老眼のメガネはかけ外しても視力は下がらない

「メガネをつけたり外したりすると目に悪くなる」——こういった話を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。しかしこれは、メガネ店や眼科の専門家が「間違い」と口をそろえて指摘している誤解です。

眼科の見解では、近視や老眼の場合、メガネをかけたり外したりすることで視力が下がることはないと明記されています。近視用メガネであれば、裸眼視力が0.3以上ある方はかけ外しをしても問題なく、ふだんはメガネを外して過ごし必要な場面でかけることが理想的な使い方と考えられています。

近視用メガネのかけ外しが目に悪いとされる誤解の背景には、「見えにくいのを見ようとする行為が目に負担をかける」という事実との混同があります。ぼやけた見えにくい状態のまま見ようとすると、ピント合わせの筋肉が余計に刺激され、近視が進む場合があるというのは確かです。しかし問題は「かけ外しそのもの」ではなく、「見えない状態で無理に見ようとすること」にあります。

遠くを見るとき、目のピント調整を行う筋肉の緊張がゆるみ、メガネなしで過ごすと目はリラックスした状態に。軽度の近視の方はもともとのピントが手元にあるため、遠くを見るときのみ装用するのが負担の少ない使い方。

ただし、例外が一つ。弱視治療のために治療用眼鏡を装用している場合は、常時装用が必須です。外している時間が長いと視力が発達しなかったり、一度発達した視力が下がることがあるため、この場合はかけ外しを避ける必要があります。

近視や老眼のメガネをつけ外しすることで視力が下がることはありません。ただし弱視治療用のメガネは常時装用が原則です。

メガネはあくまで視力をサポートする道具。「今、視力が必要かどうか」を判断して使うという考え方が、目の健康を守る上でとても大切です。

近視用メガネをかけっぱなしにすると起きる目の負担

近視用メガネをかけっぱなしにすると起きる目の負担

では反対に、近視用メガネをずっとかけっぱなしにしているとどうなるのでしょうか。

近視用メガネを日頃から着用し続けると、目の筋肉が疲れてしまい、ピント調整機能に不調をきたす可能性があります。その理由は、「遠くが良く見えるレンズで近くを見ると負担が増大する」から。

近くを見るときは毛様体筋という目の筋肉が収縮してピントを調整しており、裸眼であっても目に負荷がかかる仕組みです。

一般的な近視用メガネは、視力を底上げして「遠くが良く見える」ことを前提に設計されています。たとえば視力を1.0に矯正するレンズをかけたまま近くを見ると、視界が「見えすぎている」状態に。その結果、近くにピントを合わせるために毛様体筋にさらに負担がかかり、目が疲れやすくなるのです。

近視用メガネをかけたままスマホや本など近くのものを長時間見続けると、毛様体筋に過剰な負担がかかる可能性があります。特に、顔から30cm以内の距離の画面を長時間見る場合は注意が必要です。

さらに、近くを見続けると「調節ラグ」と呼ばれるわずかなピントのずれが慢性化し、眼軸長の伸長を促進して近視の進行につながる可能性があります。現代はスマートフォン・タブレット・パソコンで近くを見る時間が長く、毛様体筋を酷使しやすい環境といえるでしょう。

また、度数の合っていないメガネをかけ続けることは、眼精疲労・充血・頭痛・肩こり・めまいなどを引き起こすことがあります。長く使い続けているうちにメガネが合わなくなることもある——定期的な視力チェックが大切なのはこのためです。

子どものメガネとかけ外しのタイミングの判断基準

子どものメガネとかけ外しのタイミングの判断基準

「ずっとかけさせるべきか、外させるべきか」——子どもへのメガネについて保護者の方からよく挙がる疑問。答えは、メガネの種類と目的によって異なります。

まず、弱視治療用・斜視矯正用のメガネは、原則としてお風呂と寝る時以外はかけっぱなしにすることが求められます。視力の発達を促したり、両眼視機能を改善したりする重要な役割があるため、装用時間を守ることが治療効果を高める上でとても大切。保育園や幼稚園など集団生活の場では、外すタイミングや保管場所について先生とよく相談しておくことも欠かせません。

弱視治療が終了(視覚の発達期間を過ぎたら)したら、発達した視力は下がりません。ただし遠視がある場合は、外してもよいかどうか眼科医に確認することをおすすめします。

一方、近視用メガネについては「必要な時だけかける」という考え方でよいでしょう。近視の程度が軽い場合は、日常生活に支障がなければ無理に常用する必要はありません。読書・勉強・ゲームなど近くを見る時は、メガネを外した方が目の負担が少ない場合があります。

ただし、裸眼視力が0.1〜0.3程度の場合は常用が推奨されることもあります。見えにくい状態で見ようとすることがピント合わせの筋肉を刺激し、近視の進行につながる場合があるためです。こうした判断は眼科医の指示に従うのが一番。授業中など黒板とノートを交互に見るシーンは、かけたままでも問題ありません。

かけ外しの煩わしさを解消する使い方と実践ガイド

  • 近視は場面に応じた使い分けが目の健康につながる
  • 老眼鏡のかけ外しを解消する遠近両用・中近両用レンズの選択肢
  • 新しいメガネに慣れないときのメガネ酔い対処法
  • かけ外しを楽にする眼鏡チェーンの種類と選び方

近視は場面に応じた使い分けが目の健康につながる

近視は場面に応じた使い分けが目の健康につながる

メガネをつけたり外したりすることが問題なのではなく、距離に応じて使い分けないことが問題の本質です。メガネはあくまで「特定の距離で必要な視力を出すためのサポート道具」であり、「どの距離を良く見たいのか」という目的に合わせて使うものです。

近視だけど、どのタイミングでかけたり外したりすればいいの?

遠くを見るときはかける、近くを長時間見るときは外す——この基本を意識するだけで、目への負担がかなり変わります。

具体的には、「遠くが良く見えなくても問題ない」場面ではメガネを外してかまいません。一方、運転時には法律で両目の視力0.7以上が必要であり、必ずかけることが義務づけられています。

スマホゲームや家での勉強など、長時間近くを見る作業のときは外すのが望ましいでしょう。学校の授業のように黒板(遠く)とノート(近く)を交互に見るシーンはかけたままで問題ありません。なお、30分続けて近くを見たら数分遠く(5m以上先)を見てピント調節の筋肉をストレッチするとよいとの報告があります。

40代以上の方には、遠近レンズ(遠くと近く)・中近レンズ(室内用)・近々レンズ(デスク周り用)の使い分けも選択肢として挙げられます。1本のメガネでまかなおうとせず、見たいシーンに合わせて使い分けることが、目の見え心地と健康の両方を守ることにつながります。

老眼鏡のかけ外しを解消する遠近両用・中近両用レンズの選択肢

老眼鏡のかけ外しを解消する遠近両用・中近両用レンズの選択肢

老眼鏡のかけ外しが面倒に感じる方は多いのではないでしょうか。そもそも老眼鏡はかけっぱなしにできません。近くのものがはっきりと見えるようにピントを合わせたレンズが入っているため、遠くを見たり中距離のものを見ると度数が合わず見えなくなってしまうのです。

そこで、かけ外しの煩わしさを解消する選択肢として挙げられるのが「遠近両用メガネ」です。1本で遠くも近くも見えるのが遠近両用メガネの特徴。老眼が気になり始めたら、早めの使用がおすすめです。

遠近両用レンズに対して「視野が狭くなる」「歪みに慣れにくい」という印象を持つ方もいますが、手元の視野が広く歪みが少ないタイプのレンズもあり、運転時にも対応しているものもあります。

一方、室内でパソコン作業や読書が多い方には、中近両用(室内数メートルから手元までの距離に対応)が適した選択肢。遠くをはっきりと見る運転やスポーツのシーンでは遠近両用を使い、家の中では中近両用に切り替えるという使い分けも選択肢のひとつです。

ライフスタイルに応じた使い分けのポイントを整理すると、外出が多く遠くもしっかり見たい人は遠近両用、自宅やオフィスでPCを多用する人は中近両用が適しています。また、寝室やリビングなどよく使う場所にあらかじめメガネを置いておくのもコツ。

かけっぱなしを快適にするには、フレームの重さも大切です。長時間にわたってかけていると、重いものやずれやすいものは疲れの原因に。軽いフレームやフィッティング調整がしやすいタイプを選ぶのがポイントです。

新しいメガネに慣れないときのメガネ酔い対処法

新しいメガネに慣れないときのメガネ酔い対処法

新しいメガネを作ったとき、気持ちが悪くなったり違和感を覚えたりしたことはないでしょうか。これは「メガネ酔い」と呼ばれる状態です。主な原因は次の3つ。

1つ目の原因は「度数の大きな変化」。メガネを新しくしたり度数を強くしたりすると、ピントを調整する毛様体筋に負担がかかり、めまいや頭痛の原因となる自律神経のバランスが乱れることがあります。

2つ目の原因は「フレームのフィッティング不良」。レンズと目の間の距離や鼻パッドの位置が合っていない場合、レンズの端で物を見ることになり、見え方に歪みや違和感が生じやすくなる点に注意が必要です。

3つ目の原因は「レンズの不適合」。レンズの形やサイズが変わると視界が変化し、気分が悪くなることも。通常のレンズから非球面レンズや遠近両用レンズに変えた場合は、慣れるまで特に違和感を覚えやすくなります。

対処法としてまず意識してほしいのが、「顔ごと動かして見る」こと。目だけで周囲を見ようとするとレンズの端を通しやすくなり、歪みや不快感の原因に。見たいものの方向に顔ごと向けるだけで、メガネ酔いが軽減されるでしょう。

慣れるまでの期間の目安は2週間程度ですが、個人差があります。早い人は1〜2日程度で慣れる一方、長くかかる場合は2〜3週間ほど。

2〜3週間経っても慣れない場合は、メガネ店や眼科医に相談しましょう。合わないメガネを使い続けると眼精疲労が進み、充血・目の痛み・頭痛・肩こり・めまいなどが起こることがあります。

「アイポイント(瞳孔がレンズのどの位置にくるか)」の調整もメガネ酔い防止に重要との報告があります。メガネを外して休めば調子が良くなる場合は、度数やサイズが合っていないサインです。購入店への相談をためらわないでください。メガネ店によっては受取後6ヶ月以内であれば無料で度数を交換する「見え方保証」を設けているところもあり、積極的に活用できます。

かけ外しを楽にする眼鏡チェーンの種類と選び方

かけ外しを楽にする眼鏡チェーンの種類と選び方

老眼鏡をよく使う方や、メガネのかけ外しが多い方にとって、眼鏡チェーンは実用的なアイテムです。紛失・落下防止はもちろん、外したメガネをすぐに手元に置けるため、スムーズなかけ外しに役立つのが利点。最近ではおしゃれアイテムとして注目度が高まり、ファッションに取り入れる人も増えています。

素材によって印象や使い勝手が変わります。主な種類は以下のとおりです。

金属チェーンはクールで落ち着いた知的な印象を演出します。シルバー・ゴールド・ブラックなどシックな色が多く、眼鏡の色に合わせやすいのが特徴。

ビーズチェーンはエレガントなスタイルを好む方に向いています。アクセサリーのように顔まわりを華やかに彩り、普段着からお呼ばれスタイルまで幅広く活躍するのが魅力です。

レザーは高級感のある風合いで、きちんとした場にもカジュアルなシーンにも合わせやすいのがポイント。本革は丁寧にメンテナンスすれば長く愛用できます。

ロープ・シリコンはカジュアルで日常使いしやすく、リーズナブルな価格帯のものが多いうえ、金属・ビーズ製に比べて髪に絡まりにくいのも助かります。シリコン製は水や汗に強く洗いやすいため、毎日使いにぴったりです。

長さの目安は70cm程度。眼鏡を外したとき、胸元あたりに自然に位置するちょうどよいバランスです。

取り付けの際は、テンプル(つる)への装着方法(リング式・クリップ式)とテンプル幅の対応サイズを事前に確認することが重要です。テンプルが太いメガネには装着できないチェーンもあるため、購入前に必ず確認しましょう。

マスクチェーンやネックレスとしても使えるマルチタイプも展開されており、普段メガネをあまり使わない方でもデイリーに活用できます。

メガネのかけ外しに関する疑問とスッキリまとめ

この記事のまとめです。

  • 近視や老眼用のメガネはつけたり外したりしても、視力が下がることはない
  • 眼科や複数のメガネ専門家が「かけ外しは目に悪い」は誤解だと明確に述べている
  • 裸眼視力が0.3以上あれば、近視用メガネのかけ外しは問題ない
  • メガネは「今、視力が必要かどうか」を判断して使うサポート道具である
  • 近視用メガネをかけっぱなしにすると、遠くを見るレンズで近くを見ることになり毛様体筋に負担がかかる
  • スマホや読書など長時間近くを見る作業のときは、メガネを外した方が目の負担が少ない場合がある
  • 30分続けて近くを見たら数分遠く(5m以上先)を見てピント調節の筋肉をストレッチすることが推奨されている
  • 弱視治療用・斜視矯正用のメガネは、お風呂と寝る時以外はかけっぱなしが原則で、装用時間が治療効果に直結する
  • 弱視治療が終了したらメガネを外しても発達した視力は下がらないが、遠視がある場合は眼科医への確認が必要
  • 老眼鏡はかけっぱなしにできない設計のため、かけ外しが煩わしい場合は遠近両用・中近両用レンズを検討する
  • 遠近両用は老眼が気になり始めたら早めに使い始めるのがおすすめ
  • 中近両用レンズは室内のPC作業や読書に向いており、外出用の遠近両用と使い分けるのが効果的
  • メガネ酔いの主な原因は度数の大きな変化・フィッティング不良・レンズ不適の3つ
  • 新しいメガネに慣れるまでの目安は2週間程度で、顔ごと動かして見ることがメガネ酔い軽減につながる
  • 眼鏡チェーンを活用するとかけ外しの手間が減り、紛失・落下防止にもなる。素材は金属・ビーズ・レザー・ロープ・シリコンから用途と好みで選べる
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はじめまして、ミカタです。
小学生でメガネデビューし、コンタクトとの行ったり来たりを経て、今はメガネの魅力にどっぷりハマっている40代会社員です。
「自分にぴったりの一本」に出会えるお手伝いができれば嬉しいです。

目次